
融夢(YUMU)は、株式会社アクトが開発した、主成分が有機酸で劇物に該当しない安全な強酸性の中和剤です。
セメント・モルタルなどの建設現場で発生する洗浄水や、工場排水など、様々なアルカリ廃水の中和処理に最適です。劇物取扱資格なしで使用可能なため、誰でも安全に扱え、作業者の負担とリスクを大幅に軽減します。また、高い経済性と作業効率を両立し、廃液処理のコスト削減と時間短縮に貢献します。
融夢は、その安全性と簡便性から、従来の危険物である強酸を使用する中和処理に代わる画期的なソリューションとして注目されています。
特に、炭酸ガス処理のような専用設備が不要なため、初期導入コストを抑えつつ、短時間で効率的な中和処理を実現します。環境負荷を低減しながら、企業の廃液処理における課題を解決します。
融夢の4つの強み
FOUR STRENGTHS
01.
劇物取扱資格なしで使える

融夢の主成分は有機酸であり、劇物には該当しません。そのため、劇物取扱資格なしで使用でき、特別な設備や厳重な管理体制を必要とせず、誰でも安全に廃水処理を行うことができます。作業者の安全確保と、管理コストの削減に大きく貢献します。
02.
高い経済性を実現

融夢は、わずかな量で大量のアルカリ廃水を中和処理できるため、非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。例えば、pH12の廃水1トンを処理するのに必要な融夢は約2リットル程度です。これにより、廃液処理にかかる薬剤コストを大幅に削減し、企業の経済的負担を軽減します。
03.
専用設備が不要

従来の炭酸ガスによる中和処理では、専用の設備や複雑なシステムが必要でした。しかし、融夢は液体であるため、既存の設備や簡単な撹拌装置があればすぐに導入・使用が可能です。大規模な設備投資が不要なため、初期コストを抑え、迅速な導入を実現します。
04.
高速処理による作業効率化

融夢は強酸性の液体であるため、廃水に添加後、数分で中和反応が完了します。これにより、廃液処理にかかる作業時間を大幅に短縮し、現場の作業効率を向上させます。急な廃液処理が必要な場合や、限られた時間で処理を完了させたい場合に特に有効です。
適用分野
APPLICATION FIELD
融夢は以下のようなアルカリ廃水の中和処理に幅広く適用可能です。
- 建設現場:セメント・モルタル洗浄水、コンクリート打設後の洗浄廃水
- 工場排水:アルカリ性洗浄廃水、製造工程で発生するアルカリ性廃液
- 医療機関:医療器具(吸引ビン/病棟用食器)の除菌・漂白廃水
- その他:pH調整が必要なアルカリ性廃水全般
処理の仕組みとフロー
PROCESSING MECHANISM
融夢によるアルカリ廃水の中和処理は、お客様が希望する処理の種類に応じて2つのフローがあります。
廃水に濁りや固形物が少なく、pH中和
のみを行う場合は、アルカリ中和剤
「融夢」だけで処理
STEP.01
対象水のpHを測定し、パンフレットに記載の添加量の目安および事前の少量テスト結果を基に「融夢」を添加。
3~5分程攪拌します。
STEP.02
pHの確認 再度pHを測定し、排水基準(pH5.8〜8.6)をクリアしているかを確認します。もし基準値をクリアしていない場合は、STEP.01に戻り、再度融夢を少量ずつ添加・撹拌して調整します。
STEP.03
処理水の放流 pHが排水基準をクリアしていれば、固形物がなければそのまま放流します。固形物がある場合は、ろ過などの簡単な分離を行い、処理水を放流します。
廃水に濁りや固形物が多く、pH中和に
加え、濁りを除去する場合は、無機凝集剤「水夢」で1次処理をして、その後
アルカリ中和剤「融夢」で2次処理
STEP.01
水夢の添加と固液分離 廃水中の濁りの種類と量に応じた量の無機系凝集剤「水夢」を添加し、約3分間撹拌します。これにより、廃水中の濁り成分がフロックとして凝集し、水とフロックに分離されます。
STEP.02
フロックの除去と融夢の添加 水夢によって凝集したフロックを沈殿・ろ過などで除去します。その後、残った処理水のpHを測定し、pHに応じた量の融夢を添加して約1分間撹拌します。
STEP.03
pHの確認 再度pHを測定し、排水基準(pH5.8〜8.6)をクリアしているかを確認します。もし基準値をクリアしていない場合は、STEP.02に戻り、再度融夢を少量ずつ添加・撹拌して調整します。
STEP.04
処理水の放流 pHが排水基準をクリアしていれば、固形物を分離して、処理水を放流します。
導入メリット
MERIT

経済的メリット
- 薬剤コストの削減
- 少量で効果を発揮するため、薬剤購入費用を大幅に削減。
- 設備投資の抑制
- 専用設備が不要なため、初期投資を最小限に抑えることが可能。
- 処理時間短縮による人件費削減
- 短時間で処理が完了するため、作業にかかる人件費を削減。

安全性・環境的メリット
- 劇物非該当
- 劇物取扱資格なしで使用でき、作業者の安全を確保。
- 環境負荷低減
- 環境に配慮した成分で、排水基準をクリア。

運用面のメリット
- 簡単操作
- 専門知識がなくても誰でも簡単に操作可能。
- 省スペース
- 専用設備が不要なため、設置場所を選ばない。
- 緊急時対応
- 短時間で処理できるため、急な廃液発生時にも迅速に対応可能。
よくある質問
FAQ